ラルク曲三昧

L'Arc〜en〜Ciel(ラルクアンシエル)の曲について書くブログ

『失われた眺め』【DUNE[10th Anniversary Edition]:10曲目】の感想

『失われた眺め』はアルバム『DUNE[10th Anniversary Edition]』の10曲目に収録されています。

 

■試聴はこちら(購入もできます)■
L'Arc〜en〜Ciel『失われた眺め』

曲情報

収録しているアルバム

アルバム名:『DUNE[10th Anniversary Edition]』

2004年4月21日発売。

 

 インディーズ時期の1993年に発表されたファースト・アルバムを、3曲のボーナス・トラックを新たに加えてジャケットも新しくして再発売したもの。

 

『失われた眺め』は10曲目に収録。

オリジナルのアルバム『DUNE』では最後だった曲。

 

■購入できるサイト■

作詞者・作曲者

作詞者:hyde(ハイド)

作曲者:ken(ケン)

とりあえず聴いた感想

ピアノ中心の演奏です。

全体的に静かで悲しげな曲ですが、最後の方でストリングス(弦楽器を主体とした演奏)や低く重いドラムのような音が鳴ります。

主人公の押し込めていた感情が、最後にあふれるような曲です。

 

聞こえてくる歌詞の言葉から、季節は秋から冬にかけてくらいだと想像させます。

思い出の広場に思いを馳せる、悲しげな主人公の姿が浮かびます。

舞台はヨーロッパの都市の中の広場のイメージです。

 

さみしくなるけれど、懐かしく、美しい思い出。

そして涙によって自分の悲しみに気づく姿から、自分の本心を押し込めるような主人公の性格が感じられます。

切ないです。

 

人が美しくも悲しい思い出を思い出すときの心の動きを表現したような曲です。

曲の構成別の感想

イントロ

悲しげなピアノの音。

最後の方で音程が上がっていくのが、少し明るい曇り空を思わせます。

Aメロ1

静かなトーンで深く響くボーカル。

寄り添うようなピアノの音。

後半から、少しピアノが強くなります。

Bメロ1

ピアノの音が静かながらはっきりとしてきます。

歌詞では、主人公が元恋人との思い出を思い出しているところです。

ボーカルは少し強くなったり。

Aメロ2

まだ静かなピアノの音。

後半からボーカルの表現が大きくなります。

そして、また静かなボーカルになります。

Bメロ2

優しくしっかりとしたピアノの音。

ボーカルは控えめです。

Bメロ3

優しいピアノ。

少し強いボーカルから、弱くなって、また強くなります。

Cメロ

ストリングス(弦楽器を主体とした演奏)が入り、ピアノもフレーズを繰り返した速い演奏になります。

シャーンという音もします。

主人公が自分の悲しみに気づいて、その悲しみに深く入り込んでいく様子を表しているようです。

 

ボーカルはそんなに強くないです。

あふれる感情も胸の中に押し込めようとしているようです。

 

低く重いドラムの音が加わります。

主人公の悲しみに、深いものを感じます。

アウトロ

ピアノの音と、ストリングスの音で終わります。

好き度評価

印象好き度(0度〜100度):64度

悲しげで美しい曲です。

ピアノだけのシンプルな演奏にボーカルが映えて良いです。

深く響くボーカルです。

 

主人公が都会の広場にたたずむ情景や、段々と思い出を思いだす主人公の心情が感じられます。

 

でも、個人的にゆっくりした曲は好き度が高くありません。

とはいえ、この曲は雰囲気が素敵です。

ということで、この曲の全体好き度は64度です。

歌詞好き度(0度〜100度):70度

歌詞はこちらです。

L'Arc~en~Ciel 失われた眺め 歌詞 - 歌ネット

 

この曲の歌詞は、主人公が別れた元恋人のことを思い出している様子を表しているようです。

 

歌詞からは、別れてから初めての秋冬を迎えると読み取れるので、別れて1年も経っていないのではないでしょうか。

別れたのは、緑の葉が繁る春から夏の間だったように思います。

 

ちょっとわかりにくいのですが、元恋人と別れる前にも主人公はこの広場に来て、元恋人のことを考えていたのではないでしょうか。

 

思い出の広場に来て、さまざまなものが目に入りながらも、意識が思い出に向いている様子が感じられます。

 

短い歌詞の中で、情景と主人公の心情の変化が感じられます。

この曲の歌詞好き度は70度です。

楽曲好き度(0度〜100度):66度

ほとんどピアノだけのシンプルな曲です。

悲しげで深く響くボーカルが際立っています。

 

ピアノの音にも、深く悲しい心情を感じます。

そしてシンプルなピアノの音からは、神聖で暖かくて美しい思い出を想像させられます。

 

最後の方のストリングスやドラムが加わった演奏からは、一気に主人公が悲しみに飲み込まれるような気がします。

しかし、その場面のボーカルのスキャット(意味のない音をメロディーに合わせて即興的に歌うこと)が、深刻な雰囲気の演奏に合っていないような気もします。

 

この曲の楽曲好き度は66度です。

好き度総合(0度〜300度):200度

  • 印象好き度:64度
  • 歌詞好き度:70度
  • 楽曲好き度:66度

合わせて200度です。

曲の好みなところ

ほとんどピアノだけのシンプルな伴奏ながら、悲しげな主人公の情景や心情を感じられるところが好きです。

深く響くボーカルも良いです。

 

最後の方のストリングスとドラムの演奏も、感情に深く入っていくようで好きです。

曲の好みじゃないところ

最後のストリングスとドラムが入った演奏のところの、ボーカルのスキャットが合っていない気がしました。

この曲が合うシチュエーション

静かな広場や公園などでこの曲を聴けば、主人公の気分を感じることができるかもしれません。

 

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