ラルク曲三昧

L'Arc〜en〜Ciel(ラルクアンシエル)の曲について書くブログ

『Floods of tears(single version)』【DUNE[10th Anniversary Edition]:11曲目】の感想

『Floods of tears(single version)』はアルバム『DUNE[10th Anniversary Edition]』の11曲目に収録されています。

 

■試聴はこちら(購入もできます)■
L'Arc〜en〜Ciel『Floods of tears(single version)』

 

曲情報

収録しているアルバム

アルバム名:『DUNE[10th Anniversary Edition]』

2004年4月21日発売。

 

 インディーズ時期の1993年に発表されたファースト・アルバムを、3曲のボーナス・トラックを新たに加えてジャケットも新しくして再発売したもの。

 

『Floods of tears(single version)』は11曲目に収録。

 

ボーナストラックの1曲目。

5曲目の『Floods of tears』のシングルバージョン。

 

■購入できるサイト■

作詞者・作曲者

作詞者:hyde(ハイド)

作曲者:tetsu(テツ)

とりあえず聴いた感想

最初にサビのメロディーがオルゴールの音で鳴ります。

オリジナル曲の方は最後にオルゴールの音がありました。

 

出だしのボーカルは、オリジナル曲より力を抜いたような感じに聞こえます。

lisa37.hatenablog.com

 

全体的にも空気感があるボーカルです。

かすれてはいないけれど、一枚薄いモヤをはさんだような聞こえ方です。

力ない感じのボーカルで、オリジナル曲よりも失望感がより感じられます。

 

疾走感のある演奏で主人公の周りの状況が目まぐるしく変わる様子が、力ないボーカルで取り残されている主人公の感じが出ている気がします。

 

アップテンポながら、悲しい雰囲気の曲です。

力ないボーカルで、曲から感じる温度が下がったように感じます。

 

きちんと作ろうという緊張感を感じる気がします。

オリジナル曲の方が力強くて生き生きとしていた気もします。

こっちはちょっと硬いというか。

ちょっとしたスキャット(意味のない音をメロディーに合わせて即興的に歌うこと)がないのも影響しているのかもしれません。

 

こちらのシングルバージョンの方がオリジナル曲より30秒近く短いです。

曲の構成別の感想

イントロ

サビの歌メロディーを奏でるオルゴールの音。

Aメロ1

疾走感のあるアップテンポな曲調です。

力が抜けたようなボーカル。

深く響くドラム。

悲しみが心の中を回っているようなギターのフレーズです。

進んでは止まるようなベース。

Bメロ1

曲調は少し明るくなったように感じます。

ドラムもはねるように。

ベースも動く。

間奏1

戸惑いを表すような演奏に聞こえます。

停滞を表すような。

Aメロ2

また疾走感が出ます。

止まりながら歩くようなベース。

ギターの音はフレーズをしっかり繰り返しています。

Bメロ2

Bメロはやっぱり少し明るく聞こえます。

歌詞は悲しい内容なのですが。

はねるドラム。

サビ1

停滞を表すようなドラム。

Cメロ1

悲しみが心に落ちるように響くドラム。

間奏2

妖しくはうようなベース。

速い鼓動のようなドラム。

 

少し陽気にも聞こえるような速い曲調に。

 

そして明るい雰囲気に変わります。

Bメロ3

少し明るい雰囲気。

疾走感が出ます。

ドラムは力強く。

サビ2

止まったり進んだりするようなドラム。

心がぐちゃぐちゃしているのを表すようなギターの音。

動くベース。

サビ3

やっぱりボーカルは少し力ない感じです。

間奏3

ドラムのズドンとくる演奏。

ベースとギターもそれに合わせた演奏です。

Cメロ2

心にズドンとくるようなドラムの音。

アウトロ

力強いドラム。

シンセサイザーの高い音。

ボーカルのスキャット(意味のない音をメロディーに合わせて即興的に歌うこと)。

全体の演奏が段々とフェードアウト。

好き度評価

印象好き度(0度〜100度):67度

オリジナル曲の全体好き度の感想を引用します。

明るいボーカル。

アップテンポなのに切なく悲しい雰囲気。

思わずリズムを取ってしまうところ。

 

これはかなり好きです。

全体好き度は75度です。

 

今回のシングルバージョンは、オリジナル曲よりボーカルの生き生きとした感じや力強さがありません。

歌詞の内容から考えると、あえてそうしているようにも思えます。

 

出だしは、こちらのシングルバージョンではオルゴールの音からですが、オリジナル曲ではボーカルからいきなり始まります。

終わりは、こちらは演奏のフェードアウトで、オリジナル曲ではオルゴールの音です。

 

全体的に、どちらかといえばオリジナル曲の方が好きです。

こちらはオリジナル曲と比べて、印象が薄くなってしまいました。

アップテンポですが、「切ない」「悲しい」という感情が主で、主人公の生命感があまり感じられません。

 

この曲の全体好き度は67度です。

歌詞好き度(0度〜100度):67度

歌詞はこちらです。

Floods of tears〈single version〉/L'Arc~en~Ciel-カラオケ・歌詞検索|JOYSOUND.com

 

 

今回のシングルバージョンの歌詞はオリジナル曲と全く一緒と思っていたのですが、少し違っていたことに後日気づきました。

 

あめはそんなに長く降らないと思うので、あめに関係なく探していることにしたのでしょうか。

手探りなので、何も見えないことを強調したのかもしれません。

というか、あめが降っているのは外なので、真っ暗な夜でもない限り何も見えないことはなく「手探り」にならないので、歌詞を変更したのかもしれません。

 

オリジナル曲の歌詞好き度の感想を引用します。

恋人だった人に裏切られてもなお、まだその元恋人を信じようとしている主人公の様子が浮かびます。

 

しかし、相手を信じようとしつつも、元には戻らないことにすでに気づいているようです。

 

相手の前で涙があふれてしまっているようにも思えます。

 

相手は別の恋人ができたのか、主人公との恋をただ終わらせようとしたのか。

主人公にとっては、相手との恋が終わる予感はなかったようです。

 

相手のことを想っている主人公の気持ち、破局したことによる主人公の悲しさが感じられます。

元気に遊んでいる子どもたちと主人公との対照的な情景も浮かびます。

 

歌詞好き度は73度です。

 

今回のシングルバージョンの歌詞はオリジナル曲とほどんど同じなのですが、曲の印象が薄くなると、歌詞の印象まで薄くなったように感じます。

歌詞好き度は、できるだけ歌詞だけを読んで得た印象で決めるようにしていますが、今回はなんだか頭に入ってきにくいです。

オリジナルのときに一度評価したということも影響しているのかもしれませんが。

 

オリジナルとほとんど同じ歌詞ですが、歌詞好き度はオリジナルのときよりも低い67度です。

歌詞の変更点も、特に気になることはありませんでした。

楽曲好き度(0度〜100度):64度

オリジナル曲の楽曲好き度の感想を引用します。

切なくて悲しいのに、明るくて爽やかな印象も持つ不思議な曲です。

 

歌詞では主人公は未練もあるようなのに、心の奥では切り替えようとしているようにも思えます。

むしろ雨に思い出を流して欲しい、みたいな。

 

でもやはり、曲の最後の方では悲壮感が漂っています。

 

アップテンポ、切なさ、悲しさ、明るさ、爽やかさと、好きな要素がいっぱいです。

全体的に明るく爽やかなボーカルも好きなところです。

楽曲好き度は76度です。

 

今回のシングルバージョンのボーカルは曲を通して比較的に力なく、そして丁寧に歌っている印象です。

 

そして全体的にオリジナル曲と比べて、幕を張ったような、少し遠くにあるような聞こえ方に感じます。

オリジナル曲の方が、特にボーカルに生き生きとした生命感があり、迫力や臨場感があるように思います。

 

主人公の悲しみや失望感を表すには、力ないボーカルは良いのかもしれません。

しかし、私は生命感のあるオリジナル曲の方が好きです。

この曲の楽曲好き度は、64度です。

好き度総合(0度〜300度):198度

  • 印象好き度:67度
  • 歌詞好き度:67度
  • 楽曲好き度:64度

合わせて198度です。

曲の好みなところ

力ないボーカルに、主人公の悲しみや失望感が感じられるところが良いです。

曲の好みじゃないところ

オリジナル曲と比べて、生命感や迫力、臨場感があまり感じられない気がして、物足りないです。

この曲が合うシチュエーション

悲しい曲ですが、疾走感があり明るさや爽やかさもあるので、失恋したときに聴くと良いと思います。

共感できたり、気持ちを吹っ切れたりするかもしれません。

 

今回のシングルバージョンは失恋時に共感がしやすく、オリジナル曲の方は失恋の気持ちを吹っ切りやすい気がします。

lisa37.hatenablog.com

 

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