ラルク曲三昧

L'Arc〜en〜Ciel(ラルクアンシエル)の曲について書くブログ

『風の行方』【Tierra:8曲目】の感想

『風の行方』はアルバム『Tierra』の8曲目に収録されています。

 

■試聴はこちら(購入もできます)■
L'Arc〜en〜Ciel『風の行方』

曲情報

収録しているアルバム

アルバム名:『Tierra』

1994年7月14日発売。

 

 メジャーデビュー後最初にリリースしたオリジナルアルバム。

発売元はKi/oon Sony Records。 

 

『風の行方』は8曲目に収録。

 

■購入できるサイト■

作詞者・作曲者

作詞者:hyde(ハイド)

作曲者:ken(ケン)

とりあえず聴いた感想

全体的には郷愁を感じるような雰囲気の曲ですが、穏やかだったり激しかったりします。

ゆったりと過ごしているときに、ふとしたことで昔を思い出して感情があふれ出る様子を感じることができます。

最初のサビの歌詞と、切なくて激しい演奏が合っていて特に好きです。

ですが、最初のサビの歌詞は主人公が思い出している相手の言葉なので、演奏はその言葉を思い出しているときの主人公の気持ちということになるので、ちょっと違ってくるのかもしれませんが。

 

全体的にもパートごとに歌詞と演奏がとても合っている気がして、好きです。

曲の構成別の感想

イントロ

ギターのジャージャーした演奏。

穏やかで、少しざらついた感じです。

郷愁を感じます。

 

やがてドラムとベースが加わります。

全体的に切なくて落ち着いた雰囲気です。

Aメロ1

落ち着いているボーカル。

やわらかいイメージです。

 

演奏も落ち着いています。

穏やかでジャラジャラとしたギターの音。

間奏1

プオーンというようなギターの音。

ジャランとしたギターが切ない感じです。

ドラムも淡々と優しく。

Aメロ2

落ち着いたボーカルで、やわらかい感じです。

退屈を破ろうとするような感情にリンクするように、音が加わります。

淡々としたドラム。

少し動くベース。

間奏2

少し演奏にスピード感が出ます。

Bメロ1

少しスピード感のある演奏。

ボーカルも膨らんだ感じで晴れやかに。

ボーカルが明るめで丁寧なので、昔の記憶が悪いものだけではないと思わせます。

 

光を含んだ透明な薄いガラスのような音もあります。

サビ1

力強いボーカルは、切なさもある気がします。

激しめになる演奏。

よく動くベース。

力強いドラム。

ギターは控えめにジャラジャラ鳴る音と、リズムを刻む音。

大きめにリズムをとるギターも加わります。

間奏3

控えめだけど激しい演奏。

力強いドラム。

優しくジャランと鳴るギター。

途中から、高く鳴るギターが加わります。

Bメロ2

穏やかだけど、少しざわついたような感じの演奏。

少し晴れやかなボーカル。

晴れやかなボーカルから、良い思い出も思い出しているように思えます。

しかし、憂いや切なさも感じます。

サビ2

スピード感のある演奏。

主人公の心のざわつきを表しているようです。

力強いボーカルは、憂いがあるように思え、切ない印象があります。

よく動くベース。

力強いドラム。

落ち着いて演奏するジャラジャラのギター音と、リズムを刻むギター音。

大きくリズムを取るギターも途中から。

間奏4

少しスピード感がなくなります。

少し止まるような演奏。

Cメロ

落ち着いて、思い出すように歌うボーカル。

高くうねるギター。

淡々としたドラム。

アウトロ

Cメロに続く演奏で、全体的にフェードアウト。

好き度評価

印象好き度(0度〜100度):80度

思い出によって激しい感情が吹き出すように変わるサビが特に好きです。

最初のサビの歌詞が、相手のものではなくて主人公のものだと思っていた頃の方が、この曲をもっと好きだったような気もします。

そのくらい、最初のサビの歌詞と切なくて激しい演奏が合っていると思います。

特に好きなところです。

 

最初や全体の郷愁を感じる演奏が、サビの切なく激しい部分を引き立てているのかもしれません。

この曲の印象好き度は、80度です。

歌詞好き度(0度〜100度):75度

歌詞はこちらです。

L'Arc~en~Ciel 風の行方 歌詞 - 歌ネット

 

忙しく過ぎていく日々の束の間に、ふと立ち止まった主人公。

そのとき偶然に昔の写真に触れ、かつての恋人を思い出したようです。

別れを切り出したのは主人公で、その別れ際の相手のことを思い出しているのです。

主人公は相手に情があるようですが、その想いについて主人公の考えははっきりしていません。

 

しかし、相手の言葉を見てみると、主人公を求めているのか、主人公でなくても誰かがそばにいれば良いのか、微妙なところです。

主人公は相手の「誰でも良いからそばにいて欲しい」という気持ちを感じ取って、別れを切り出したのかもしれません。

 

Aメロの景色が見えるような描写は、言葉選びが美しく、表現もきれいで好きです。

でも、何と言っても最初のサビの出だしの一言が好きです。

歌詞だけでなく演奏も合わせて考えてしまうのですが、この一言と演奏がドンピシャで合っていると思います。

これが主人公の言葉だったら、もっと好きだったかもしれません。

 

しかし、歌詞好き度では演奏のことはできるだけ考えないようにします。

この曲の歌詞好き度は、75度です。

楽曲好き度(0度〜100度):85度

「印象好き度」のところでも「歌詞好き度」のところでも書きましたが、最初のサビの歌詞と演奏がとても合っていて、とても好きです。

 

歌詞だけを読むとそうでもないのですが、最初のサビの出だしの演奏とメロディーと歌詞が合わさったものを聴くことで、合っていることの魅力がわかります。

わかりますというか、私はこの部分が特に大好きです。

 

この最初のサビの言葉が主人公のものだったら良かったと「歌詞好き度」のところで書きましたが、このセリフを思い出すのは言われた方だと思えてきたので、やはり「主人公が思い出している相手の言葉」というこの形が的確なのかもしれません。

 

最初に穏やかで、サビで想いがあふれる構成も対照的で良いのかもしれません。

それから、晴れやかな感じのBメロも実は良い気がします。

とにかく、切なくて激しいサビと、それにマッチした歌詞がお気に入りの1曲です。

この曲の楽曲好き度は、85度です。

好き度総合(0度〜300度):240度

  • 印象好き度:80度
  • 歌詞好き度:75度
  • 楽曲好き度:85度

合わせて240度です。

曲の好みなところ

何度も書いていますが、最初のサビの出だしの歌詞と歌メロディーと演奏がとても合っていて、グッと胸をつかまれるような切なさを感じるところが好きです。

あと、Bメロの晴れやかな歌い方も何気に好きです。

曲の好みじゃないところ

好みじゃないわけではないのですが、Aメロの少し飾ったような歌い方に何か意味があるのだろうかと、少し気になります。

うーん、でもhydeさんの歌い方って、こんな感じが普通でしょうか?

この曲が合うシチュエーション

この曲を聴くと、切なくなってしまうんですよね。

天気の良い爽やかな日に、外をゆっくり散歩しながら聴くと、曲の感傷的な世界に落ち着いて浸れるのではないでしょうか。

 

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